熱交換器の構造とその機能について
私達が快適な生活を行う上で重要なファクターとなるものに室温があります。
春や秋はいいのですが、暑い夏や寒い冬などは大変過ごしにくいものです。
そのような際に用いるのがエアコンですが、冬の寒い時期には外気より室温を上げ、夏の暑い時期には外気より室温を下げることによって、快適な生活を送ることが可能となります。
このような快適な生活が送れるというのもエアコンが登場したおかげなのですが、エアコンのこのような機能を持っているということの大本の原理としてヒートポンプと呼ばれるものが用いられています。
自然の状態では、温度の違う二つの物体がある際には高い方のものから低い方のものに熱が流れ、低い方のものの温度が上がり高い方のもののそれが下がる事によって最終的には二つは同じ状態になります。
ヒートポンプでは電気などを使い、仕事を行うことによってこの動きの反対を行なわせます。
夏であれば気温の低い室内から熱を奪い気温の高い室外へ熱を放出し、室内を外気に比べ低い状態に保つことができます。
冬の寒い時期には気温が低い室外の空気から熱を奪いそれが高い室内の空気に熱を放出し、室内の温度を高く保ちます。
このようなヒートポンプの機能が十分に行われるためには、室外と室内の熱的接触をする部分での熱交換効率を高める必要があります。
そのために熱交換器が用いられます。
熱交換器は、熱交換を効率的に行うために室外に細かい管を広く広げたような構造をとっています。